まずは、勉強道具として何を準備すべきかに拘りましょう。
準備するもの≒準備する教材で合否のハードルは大きく変わります。情報の量と質についての差が試験の点数差に影響があるのは当然のことです。合格する上で必要以上の膨大な情報を掲載したテキストや問題に触れては非効率ですし、その逆に情報量の不十分な教材を使って勉強していては受かるはずがありません。
的確な準備をすることで、目標達成の軌道を確実なものとするべきです。
必携4点セットは次の通りです。
- 1法令集
- 2テキスト
- 3過去問
- 4ノート
順に説明していきます。
1法令集
→最新年度のもので挑むべきです。1~2年前のものを利用しての合格は可能か?と聞かれれば「可能」でしょう。線引きの時間を省略したい!、そんな時間ない!という受験生多いと思います。
但し、毎年法規改正があり、この改正の影響を受ける問題が3,4点程あります。法規での取りこぼしは最小限にしなければ合格が遠のきます。
その覚悟があれば良いと思います!
しかしそれでも失点を最小限にする上でも、2年前の法令集がギリギリのラインでしょう。当然、なかには3年以上古いもので合格したという猛者もいるでしょうが、リスクだという認識が必要です。法規で確実に合格点を狙うなら、3年以上古い法令集を使用するのはとるべきリスクとは言えません。
また、どこのものを選ぶべきか?については、他社との差は僅差ながらも、私はTACの法令集をおすすめします。
- 理由1 :めくりやすい紙質
- 理由2 :線引きのガイドがHP公開されている
- 理由3 :基準法と関連法規がセパレートされていて見やすい
受験会場を見渡すとシェア率としては総合資格版が一番人気かと思いますが、これは総合資格学院の受験者が多いからという理由であり、最も使いやすい法令集であるからという理由ではないと思います。
独学者は予備校の権威に左右されず、合格に近づくベストなものを常に自分で選ぶことが出来るという権利があることをお忘れなく。 但し前述の通り他社の法令集がTACの法令集と比べて圧倒的に使いづらいかと言うと、全くそんなことはなく、どの法令集を使っても合格点を取る為の情報量・使いやすさとしては十分です。
2テキスト
→総合資格のテキスト(非売品)が最もおすすめです。
非売品ですが、メルカリ等で比較的入手しやすいうえ、分かりやすいという評判は他社と比較しても圧倒的多数意見です。
入手するテキストの年度は可能であれば受験年の5年以上古いものを入手するのが良いです。
5年前のテキストであれば、当時の10年分の過去問を網羅、つまり現在から過去15年分の問題を網羅しているからです。
一級建築士の学科試験は6~15年前の問題が合否を分けます。前年~5年前の問題も当然大切ですが、この範囲については皆同じレベルに理解度を高めてくるので差がつきません。(合格点を余裕でクリアしたいなら、15~20年前の問題も出来た方が良いでしょう。)
3過去問
→15年分以上の過去問を揃えましょう。
総合資格でも日建学院でも良いですが、15年以上分の過去問を揃えようと思うと、総合資格のスーパー7も日建学院のチャレンジ7も7年分しかないので、市販テキストで15年分揃えるなら、3冊以上必要になります。
ネットで購入、先輩合格者から譲り受けるなど色々方法はあると思うので、入手はそこまで困難ではないと思います。
ただし、市販で15年分を売ってはいないので、早めに揃えることをおすすめします。
4ノート
→結論、形式は使い易いと思えるものならなんでも良いです。
この一冊(複数冊になることも有る)があるのとないのとでは、隙間時間の復習の効果に差が出てくると思います。
使い方としては、ざっくり言えばメモ帳なのですが、過去問を解く(何周も解く)ときの日付と失点した問題番号の記録は特に重要です。
更には、注意点やポイントをメモすることで、問題を多く解くことの効果・効率を高めます。別に誰かに見せる必要はないので綺麗にまとめる為ではなく、ポイントを出来るだけ短く記録しましょう。※その時わからなかった用語や覚えるべき数字をメモる程度です
当然ですが、使い方次第で世界に一つだけの価値ある一冊となりますので、お気に入りの一冊を選ぶことをおすすめします。